破風板・鼻隠しの塗装費用|長さ・材質・補修を確認

破風板・鼻隠しの塗装費は、塗る長さ・幅・材質と、塗る前の補修で変わります。
施工会社の料金表には、金属などのシリコン樹脂系塗装で税別1,500円~/mという例があります。
一方、面積を単位にした料金もあるため、数字だけでは比較できません。
見積書では、塗装する部分と、板を直す・取り替える部分を分け、足場を含む総額で確認しましょう。

破風板・鼻隠しは、屋根のどの部分?

破風板(はふいた)は、切妻屋根などを正面から見たときの、斜めの縁に沿う板です。
鼻隠し(はなかくし)は、軒先の水平方向に付く板です。
雨樋の取付部となる場合があり、屋根の張り出しの裏側を覆う軒天(のきてん)とは場所が違います。
日本ペイントの点検案内でも、破風板と鼻かくしを分け、腐食や塗膜のはがれを確認するよう説明しています。

屋根の縁と、裏側の板を分ける

正面から:斜めの破風板

切妻屋根を正面から見た説明図。三角形の屋根の左右の斜めの縁に沿う朱色の線が1番の破風板。屋根面や軒の裏側とは位置が異なる。① 破風板

①の朱色の線が破風板です。
屋根の両側の縁に沿っています。

横から:軒先の鼻隠し

軒先を横から見た模式図。2番の緑の板が鼻隠し、3番の薄茶色の下面が軒天、4番の青い受け皿が軒とい。寸法と勾配は実物の比率ではない。②③④

②緑=鼻隠し、③薄茶=軒天、④青=軒といです。

図は位置関係の説明です。
屋根の形によって部材の有無や納まりは異なり、寸法・勾配は実物の比率ではありません。

「付帯部一式」にまとめられているときは、家の写真に対象部位を印してもらいます。
全体の対象一覧は、付帯部一式に含む部位と処置の確認で整理できます。
このページでは、屋根の縁の板の数量と補修に絞って見ます。

掲載料金は、m・㎡と材質の条件を読む

表は横へスクロールできます。

公表元・項目掲載単価単位・確認する条件
タカ塗装:金属の破風・鼻隠し/シリコン樹脂系1,500円~(税別)1m当たり。料金表は塗装料込みの塗装工賃と説明。
タカ塗装:サイディングの破風・鼻隠し/シリコン樹脂系1,500円~(税別)1m当たり。金属と同じ表示でも、下地処理や採用製品を別に確認。
ペイントカンパニー:破風塗装・鼻隠し塗装それぞれ950円(税別)/1,045円(税込)それぞれ1㎡当たり。「塗装のオプションメニュー」の掲載料金。

上表は各社の料金表を2026年11月4日に確認した例です。
施工地域、材質、塗料、板の幅、下地の状態などの条件は共通ではありません。
足場・板の交換・腐食部の補修が、上の単価に含まれると決めつけないでください。
料金ページだけで分からない範囲は正式な見積書で確認します。

単位をそろえる前に、測った面を確かめる

長さと面積の仮例

板の正面だけを長さ10メートル、幅0.2メートルと仮定した数量説明図。正面の面積は2平方メートル。端の折り返しや裏側はこの2平方メートルに含めていない。長さ 10m幅 0.2m の仮例

板の正面だけが長さ10m、幅0.2mなら、10m×0.2m=2㎡です。
折り返しや裏側は別に確認します。

塗る前に、板の状態を確認

板の塗膜と板自体の傷みを分ける説明図。左は表面の塗膜がはがれた板、右は板の一部が欠損した状態。色や図から実際の補修方法は断定できない。塗膜の傷み板の傷み処置を分けて確認

表面の塗膜の処置と、欠け・腐食した板自体の補修を分けます。
図は診断基準ではありません。

幅や塗る面が違えば、同じ10mでも面積は変わります。
m単価と㎡単価を、そのまま安い・高いの順に並べないでください。

木・金属・窯業系では、塗る前の処置を分ける

木、金属、窯業系の板など、同じ場所でも使われている材料は異なります。
ケレンは、はがれた古い塗膜やさびなどを工具で取り除き、塗る面を整える作業です。
塗料名だけでなく、傷んだ面をどう処置し、その材料に合う下塗りを何にするか確認します。
木の腐食や板の割れ・欠損、固定部分の傷みがあるときは、表面を塗る工事だけでよいか、施工会社に状態と理由を説明してもらいましょう。

表は横へスクロールできます。

提案具体的な作業見積書へ残すこと
塗装古い塗膜などの処置、下塗り・上塗り材質、製品名、塗る面・数量、工程。
部分補修と塗装傷んだ部分の補修後、必要な範囲を塗装補修する場所・長さ・方法、追加補修の扱い。
板の交換など傷んだ板の撤去と新しい部材の取付交換材、撤去処分、裏の下地、塗装や雨樋脱着の含む別。

「板金で覆う」提案を受けたら、既存の板や固定先を調べる範囲、傷んだ部分をどう直すかも聞きます。
写真の色だけで腐食の有無や内部の健全性を断定せず、調査で分かったことと、工事中に初めて分かる部分を分けてください。

足場と雨樋の脱着は、工事順序まで確認する

屋根の縁は高い位置にあるため、作業する高さ・範囲に応じた安全設備の見積もりが必要です。
自分で屋根へ上って測らず、施工会社の現地調査で数量を確認します。
外壁塗装と同時なら、足場の共用範囲と追加設備、工程調整の費用を分けてもらいます。
足場の面積・単価・追加条件を読むと、板の塗装費以外に比較する項目を整理できます。

  • 雨樋の裏側:どこまで塗るか、雨樋を外すか、脱着・復旧を誰が担当するか。
  • 交換する雨樋がある場合:鼻隠しの補修・塗装と、新しい金具の取付をどの順にするか。
  • 見えない傷み:板を外して分かった下地の傷みについて、写真・追加見積もり・承認をどう行うか。

追加工事は、その場の口頭説明だけで範囲を増やさず、内容と費用を確認してから進める段取りを決めます。
追加費用が発生したときの確認手順も合わせて準備してください。

よくある質問

Q.軒天も破風板の塗装に含まれますか?

A.一式という表記だけでは分かりません。
軒天は屋根の張り出しの裏側です。
破風板・鼻隠しと別の場所なので、それぞれの対象・数量・塗料を見積書へ残してもらいます。

Q.m単価の方が、㎡単価より高いのでしょうか?

A.単位と塗る面が違うため、その数字だけでは判断できません。
対象の長さ、幅、正面以外を含むかと、下地処理・材料・工程をそろえます。
料金表の単位を自分で読み替えて注文しないでください。

Q.雨樋も必ず一緒に交換しますか?

A.状態と施工方法を見て決めます。
塗装のための脱着と、新品への交換は別作業です。
既存を使う案と交換する案で、必要な理由と費用を分けて確認してください。