ルーフバルコニーの防水費用|設備移動・管理確認と見積もり
ルーフバルコニーの防水費用は、床の防水だけでなく、設備の移動と復旧まで含む総額で確認します。
室外機、テーブル、植木鉢、敷いたタイルなどがあると、工事前に動かす作業や、工事後に戻す作業も見積もりに関わります。
分譲マンションでは、個人で契約する前に管理組合・管理会社へ相談してください。
ルーフバルコニーの防水費用は、内訳と条件を確認
床の広さが同じでも、今の防水を残せるか、下の床をどこまで直すかで作業が変わります。
家具を全部片付けて渡す場合と、撤去・保管・復旧まで頼む場合も、同じ総額にはなりません。
最初に、どこまで任せた金額かを見積書で確かめましょう。
施工会社の公表例:50㎡・総費用50万円
株式会社東京防水は、ビルのルーフバルコニーで、50㎡・通気緩衝工法・総費用50万円・施工期間1週間の例を掲載しています。
通気緩衝工法は、床と防水の膜の間に湿気を逃がすシートを挟む方法です。
掲載例では、床の乾燥と補修、シート、周囲の壁の補強、表面を保護するトップコートまでの工程が紹介されています。
東京防水の掲載施工例。
スマートフォンでは、表を横に動かして続きを確認できます。
| 公表されている条件 | 掲載内容 |
|---|---|
| 施工する場所 | ビルのルーフバルコニー |
| 面積・工法 | 50㎡・通気緩衝工法 |
| 総費用・期間 | 50万円・1週間 |
これは同社の1件の施工例です。
税込・税別、設備移動や搬入費の内訳は、この掲載ページだけでは分かりません。
50万円を全国の平均や、自宅の確定予算として使わず、自宅で必要な作業を含む見積もりをもらってください。
工期も床の状態や天候で変わります。
スマートフォンでは、表を横に動かして続きを確認できます。
| 費用の項目 | 場所と作業 | 数量・条件の確認 |
|---|---|---|
| 床・周囲の壁の防水 | 雨水を下へ通さない膜を作る。 | 床と壁を別々の㎡で記載。工法・製品名も確認。 |
| 床の補修・既存材の撤去 | ひびや浮きを直し、残せない材料を取り除く。 | 補修箇所、撤去する面積、廃材処分。 |
| 設備・私物の移動と復旧 | 室外機や家具を動かし、工事後に戻す。 | 台数、配管の扱い、保管、復旧まで含むか。 |
| 仕上げ・排水・運搬 | 歩くための仕上げ、排水口、材料の搬入。 | どの部材・作業を含むか。税込の合計も確認。 |
ルーフバルコニーは、下の部屋の屋根でもある
ルーフバルコニーは、下の階の屋根をテラスとして使う場所です。
表面をきれいにするだけでなく、下の部屋へ雨水を入れない防水の状態も確認します。
床の周囲の壁の根元を「立ち上がり」、雨水の出口を「排水口(ドレン)」と呼びます。
青い床の下は室内です。
床だけでなく、周囲の壁の根元、室外機の下、排水口につながる部分も調査してもらいます。
- 青緑:床 8m × 5m = 40㎡
- オレンジ:壁の根元 8m + 5m + 5m = 18m
- 白い丸:排水口2か所。左上:室外機2台。
壁の根元を高さ0.3m(30cm)まで防水する仮定なら、18m × 0.3m = 5.4㎡です。
床40㎡とは別に確認します。
設備の下まで施工するかも図面へ書いてもらいましょう。
寸法・数量は説明用の仮定です。
㎡は面積、mは長さを表します。
現地で施工範囲を調べてもらってください。
排水口の清掃・部材の取り付け・下の配管の違いは、改修ドレンの費用と見積もり →で図を見ながら確認できます。
室外機・家具・床材は、動かす人と戻す範囲を決める
室外機と配管
室外機の下まで施工する場合は、持ち上げる・移設するなどの方法を相談。
配管や配線を外す作業、再接続と動作確認の担当も聞きます。
家具・植木鉢・床材
動かす物、保管場所、敷いたタイルやデッキを外す範囲を決めます。
工事後に戻す作業や、床を保護する方法も確認。
室外機は、配管がつながったまま無理に動かさず、施工会社とエアコンの販売店・設備業者へ移動方法を相談してください。
ダイキンの移設FAQでも、取り外しや設置は販売店・専門業者へ依頼するよう案内しています。
ダイキンの移設FAQ。
エアコンを止める必要がある場合は、停止する日時と復旧後の確認方法を聞きます。
大きな植木鉢や敷き詰めた床材は「住む人が片付ける」と「施工会社が撤去・復旧する」を曖昧にしないでください。
捨てる物と戻す物を分け、廃材の処分費も確認します。
「室外機2台の移動から復旧までは、この金額に含まれますか?
エアコンを使えない時間と、作業する会社も教えてください。」
歩く・家具を置く使い方に合う仕上げを選ぶ
洗濯物を干す、椅子でくつろぐ、植物を育てる。
普段の使い方を伝えたうえで、人が歩ける仕様か、物を置く場所を保護するかを相談します。
防水材の名前だけで「歩ける」「重い物を置ける」と決めないでください。
メーカーのロンシール工業も、歩行や仕上げに応じた防水仕様を区別しています。
ロンシール工業の工法・適用部位。
家具の脚が床をこする使い方、植木鉢の重さ、室外機の振動、排水口を掃除できる配置まで説明して、仕上げの提案を受けましょう。
工事中に使えない期間と、戻す日を先に確認
工事前:いつまでに片付け、どこへ保管するか。
施工中:ベランダへの立ち入り、洗濯物、窓の開閉、エアコンの使用。
工事後:歩ける日と、設備・家具を戻せる日。
作業員が来ない日でも、材料が固まるのを待つため使えない場合があります。
作業日と、使えない期間を分けて工程表へ書いてもらってください。
雨で予定が延びたときの連絡先、保管期間の延長、設備復旧の予定変更も相談します。
「いつから、いつまで使えませんか?
雨で延びたとき、物を戻す日とエアコンの復旧はどう調整しますか?」
分譲マンションは、契約前に管理組合へ確認
自分の部屋からしか出入りできなくても、自由に工事してよい専有部分とは限りません。
「専用使用」は、みんなで所有する場所を特定の住戸が使える仕組みです。
国土交通省の標準管理規約は、バルコニーや屋上テラスの専用使用権と、共用部分の管理を区別しています。
標準管理規約はひな形なので、実際の管理規約・使用細則、工事の担当と費用負担を管理組合へ確認してください。
令和7年改正・単棟型の第14条、第21条。
管理組合に伝えるのは、今の症状、工事したい場所、床の私物や設備です。
工事の申請・承認が必要か、管理組合の修繕予定と合わせるか、私物の撤去・復旧を誰が負担するかを確認します。
業者の搬入経路、エレベーター利用、作業時間、近隣への通知も窓口を決めておきましょう。
賃貸の場合は、工事を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡してください。
設備と復旧の条件をそろえて、見積もりを比較
説明用に、同じ床の工事で次の2案を受け取ったとします。
A社の見積書
- 床の防水:40㎡
- 室外機・家具の移動:記載なし
- 工事後に元へ戻す作業:記載なし
B社の見積書
- 床の防水:40㎡
- 移動する物:室外機2台と家具
- 工事後に元へ戻す作業:記載あり
記載がない作業は、A社にも含まれるか確認してください。
移動・復旧まで同じ条件にして、必要な工事の総額を比べます。
床を直す理由、採用する工法、壁の根元と排水口、使用再開の条件、保証の対象も一緒に確認します。
詳細な数量と保証の整理は、防水工事の見積書の比較方法 →で確認できます。
ルーフバルコニー防水のよくある質問
Q. 床の面積に単価をかければ総額が分かりますか?
A. 床の計算部分は分かりますが、総額とは限りません。
補修・撤去、周囲の壁、設備移動、復旧、搬入まで含む税込の総額を確認します。
Q. 室外機は自分で動かしておくべきですか?
A. 配管や配線があるため、無理に動かさず施工会社へ相談してください。
設備業者が必要か、費用と停止期間を工事前に決めます。
Q. マンションのルーフバルコニーを個人で契約してよいですか?
A. 先に管理組合・管理会社へ確認してください。
専用で使っている場所でも、工事の承認や費用負担は実際の管理規約によって確認が必要です。
Q. 敷いたタイルやデッキは、そのままで施工できますか?
A. 下の防水へ施工するため、取り外しが必要な場合があります。
残す・外す場所と、戻す作業、処分や保管の費用を見積書に分けてもらいましょう。
Q. 工事後すぐに家具を戻せますか?
A. 見た目が乾いていても、物を置ける時期とは限りません。
採用製品と施工条件に合う再開日、床の保護方法を施工会社に確認してください。
参考にした一次資料
情報確認日:2026年10月15日。