屋上防水の費用と見積もり|面積・下地・工法を比較

2026年10月16日

屋上防水の費用は、施工面積×単価に、補修・撤去・排水口などの作業費を加えて確認します。
同じ50㎡の屋上でも、古い防水を残せるか、周囲の壁を何㎡直すかで、見積もりの総額が変わります。

この記事では、公式に掲載されている単価の目安と、屋上の面積・費用の内訳を図でご紹介します。
「㎡単価をかけた金額」と「最後に支払う総額」の違いを確認してください。

屋上防水の費用を見る3つのポイント
  • 床の面積と、周囲の壁に施工する面積を分ける。
  • 工法の名前だけでなく、傷んだ部分を直す作業も確認する。
  • 撤去・運搬・排水口・足場などを含む総額を確認する。

屋上防水の費用の目安

『防水工事セレクトナビ』の公式コラムには、次の単価と施工面積の区分が掲載されています。
これは同サービスの掲載目安です。
全国の工事価格を調査した平均ではなく、自宅の総額を約束するものではありません。

スマートフォンでは、表を横に動かして確認できます。

防水の種類公式掲載の目安
1㎡あたり
掲載表の
面積区分
費用比較で確認する内容
ウレタン防水7,500円~50~200㎡密着・通気緩衝などの工法、床と周囲の壁の範囲
シート防水8,000円~50~200㎡シートの製品、固定方法、端や排水口の処理
アスファルト防水8,000円~200㎡以上施工する材料と方法、既存の防水を残す範囲

出典:防水工事セレクトナビ「ビルの防水工事の価格と相場」。
2026年10月12日確認。
税込・税別、別途作業の範囲は掲載表で明示されていません。
面積区分は同コラムの記載で、すべての屋上にこの単価が適用される保証ではありません。
見積書で条件を確認してください。

屋上の床が50㎡なら、単価×50㎡は床の計算部分です。
周囲の壁や排水口などを別に施工する場合は、その作業費も必要になります。
単価表だけで予算を決めず、現地調査後の内訳を確認しましょう。

屋上とベランダで、金額の条件は同じではない

屋上は、周囲の壁、設備の置き場所、材料を運び込む経路なども確認します。
ベランダの小さな床の工事と比べると、施工範囲や搬入条件が違います。
建物の延べ床面積や坪数から、屋上防水の金額をそのまま換算することはできません。

床と周囲の壁の面積を確認

床の周囲の壁の根元にも、防水を施工する部分があります。
この部分が「立ち上がり」です。
業者によって数量が違う場合は、どの範囲を含めたかを、図面や写真で説明してもらいましょう。

長方形の屋上を仮定した面積の例123

1:床 2:立ち上がり 3:排水口

床:10m×5m=50㎡
壁の周囲:(10m+5m)×2=30m
立ち上がり:30m×高さ0.4m=12㎡

床50㎡と立ち上がり12㎡を分けて見積もります。
四方の壁に同じ高さまで施工し、設備や開口の控除がないと仮定した説明用の計算です。
現地の施工面積は業者に確認してください。

業者に確認する質問

「床と立ち上がりはそれぞれ何㎡ですか? 図面に施工する範囲を書いてもらえますか?」

屋上50㎡の費用計算例

床だけで計算した金額に、どの作業費が加わるのかを見てみましょう。
次は、計算方法を説明するための仮の単価・金額です。
実際の施工事例や相場ではありません。
すべて税込と仮定します。

仮の工事項目数量×仮単価仮の金額
(税込)
床の防水50㎡×8,000円400,000円
立ち上がりの防水12㎡×6,000円72,000円
傷んだ床の補修内容を明示した一式20,000円
排水口の改修2箇所×15,000円30,000円
運搬・廃材処分など内容を明示した一式30,000円
合計上記5項目の合計552,000円
床の費用に、周囲の工事も加わる
床の防水40万円
+立ち上がり7.2万円
+補修・排水口・運搬等8万円
合計(税込)55.2万円

※上の表と同じ仮の計算例です。

この例では、洗浄を床の防水単価に含め、既存防水の全面撤去と足場が必要ない条件を仮定しています。
撤去や足場、室内の修復などが必要な場合は、それらを含む案をもらってください。

小さな屋上でも、運搬などの費用は単純に面積と比例しない場合があります。
床の単価が低い案でも、別項目が多ければ総額が高くなるため、必要な作業を含む合計額で確認します。

工法が変わると何が違う?

工法は、防水を作る方法です。
材料の違いを知ると、見積書の名前を読みやすくなります。
ただし、材料の名前だけで自宅に合うかを決めず、既存の防水と床の状態を調べてもらってください。

屋上で検討される防水の方法
ウレタン防水

液体を塗り、固まった膜で水を防ぎます。

シート防水

防水用のシートを、床に貼る・固定する方法です。

アスファルト防水

アスファルト系のシートなどで覆います。
熱・粘着など施工方法も確認します。

同じ防水材でも、床の準備が違う

「下地」は、防水を施工する土台になる面です。
ひび割れを埋める、浮いた部分を取り除くなど、土台を整える作業が「下地補修」です。

ウレタン防水でも、床に直接施工する案と、間にシートを挟んで湿気を逃がす案があります。
材料や作業が増える理由を聞き、必要な補修を省いた安い案になっていないか確かめてください。

業者に確認する質問

「今の防水を残せますか? 撤去や補修が必要な場所と、その理由を写真で教えてください。」

撤去・足場・排水口の費用

次の作業は、見積書の防水単価に含まれる場合と、別項目になる場合があります。
「別項目がある=二重請求」ではありません。
含まれる範囲を説明してもらってください。

項目何をする費用か確認すること
撤去・処分古い防水を取り除き、廃材を処分する全面か、一部か。処分費も含むか
下地補修防水を施工する前に、床や壁の傷みを直す写真、作業、数量。追加になる条件
足場・搬入安全に作業する設備、材料や廃材の運搬設置する範囲と搬入経路
排水口雨水の出口まわりを改修する清掃だけか、改修か。対象の数
設備まわり室外機などの周囲や下の防水、必要な移動機器を動かすか。誰が対応するか

足場が必ず必要とも、必ず不要とも限りません。
屋上へ入る方法、建物の高さ、作業場所を確認したうえで、必要な設備と費用を説明してもらいましょう。

同じ屋上の見積もりを比較

工事する場所と、必要な作業をそろえる

例えば、次のように見積書に書かれている工事範囲が異なると、合計だけでは比較できません。
図は床50㎡の屋上を仮定した説明用の例です。

A社の見積書

床50㎡の記載あり

床50㎡

床の防水が記載されています。
立ち上がり・排水口は記載なし。
別の項目に含まれるか、作業が必要かを確認します。

B社の見積書

床・壁・排水口を記載

床50㎡

床50㎡と立ち上がり12㎡が記載されています。
排水口2箇所の改修も入っています。

A社に立ち上がりと排水口の作業が含まれるか確認してください。
各社へ共通の図面と希望を渡し、必要な場所と作業をそろえた総額を比較しましょう。

工法が違う案は、選ぶ理由と保証を聞く

無理に同じ工法へ変更する前に、各社がその工法を選んだ理由を聞きましょう。
工事後に保証される場所と不具合、期間、連絡先も確認します。

現地調査までに準備すること

費用相談から見積書の確認まで
1.場所と傷みを伝える

図面、写真、前回の工事資料があれば用意。

2.内訳の説明を受ける

面積・工法・補修の理由を図面や写真で確認。

3.総額と保証を確認

別料金の作業と、工事後の対応も確認。

屋上へ登って測る必要はありません。
転落などの危険があるため、面積や傷みは現地調査で確認してもらってください。
雨漏りがある場合は、いつ・どの部屋で起きたか、訪問や工事を希望する時期も伝えます。

屋上防水の費用のよくある質問

Q. ㎡単価に床面積をかければ総額が分かりますか?

A. 床の計算部分は分かりますが、総額は分かりません。
立ち上がり、補修、撤去、排水口、運搬などを含め、税込の総額を確認してください。

Q. 屋上防水は必ず全面をやり直しますか?

A. 必ず全面のやり直しになるとは限りません。
傷みの場所と原因を調べ、部分補修や表面の保護塗料の塗り直しで対応できるか、全面の防水が必要かを説明してもらってください。

Q. 2社から違う工法を提案されたら、安い方を選んでよいですか?

A. 価格だけで決めず、各工法を選ぶ理由を確認してください。
必要な補修、施工範囲、工事後の保証まで整理し、自宅の状態に合うか検討します。

Q. ベランダ防水も同じ単価で計算できますか?

A. 同じ単価になるとは限りません。
面積、搬入、床の状態などの条件が異なります。
ベランダの施工範囲を示した見積書をもらってください。

情報の確認先

情報確認日:2026年10月12日。