ダブルトーン・多彩模様塗装の費用|単色との違いを見積書で比較
ダブルトーンは、外壁の凹凸を生かして色を塗り分ける仕上げです。
多彩模様は、複数の色や模様で表情を作る仕上げを指し、製品・工法によって施工方法が異なります。
費用を比べるときは、同じ壁・同じ面積の単色案と、希望する仕上げ案を見積もってもらいましょう。
費用の参考例として、日本ペイントの『水性ペリアートUV』は、施工面積100㎡以上300㎡未満の材工価格が7,050円/㎡(税別)です。
これはメーカーの設計価格で、足場・補修などを含む自宅の工事総額ではありません。
対象工程と別費用は下で確認します。
ダブルトーンと多彩模様は仕上げ方が違う
サイディングは、家の外側に張る板状の外壁材です。
レンガや石に似た模様がある製品では、塗り替えの仕方によって、凹んだ目地と出っ張った面の見え方が変わります。
下の3枚は、仕上がりの違いを示す説明図です。
実際の色や模様は見本で確認してください。
単色
壁の面と目地を同じ色に塗る例です。
色の差はなくなりますが、もとの凹凸までなくなるわけではありません。
ダブルトーン
凹んだ目地と出っ張った面を、異なる色で塗り分ける例です。
平らな壁を、凹凸のある壁へ作り替える工事とは違います。
多彩模様
複数の色や大小の模様を重ねる例です。
もとの印刷模様を、そのまま再現する仕上げとは限りません。
「2色」という説明だけでは工法は分かりません。
上下階を別の色にするツートンと、同じ一枚の板の凹凸を塗り分けるダブルトーンも区別します。
多彩仕上げには、吹付けだけでなく専用ローラーを使う製品もあります。
スズカファインの『WBアートα』は、専用ローラーによる模様塗りとクリヤーを組み合わせる、認定施工店向けの製品です。
名称だけで工程数や施工方法を決めず、採用する仕様を確かめてください。
費用は面積・製品・工程をそろえて読む
費用が変わる主な項目は、材料だけでなく、下塗り・色の塗り分け・模様塗り・必要なクリヤーなどの作業です。
クリヤーは透明な仕上げ材です。
すべての製品で、同じ工程が必要になるわけではありません。
| 製品と対象工程 | 面積の条件 | 材工価格・税別 |
|---|---|---|
| 日本ペイント『水性ペリアートUV』 専用下塗り+上塗り、吹付け2工程 | 100㎡以上300㎡未満 | 7,050円/㎡ |
| 同じ製品・同じ2工程 | 300㎡以上 | 5,420円/㎡ |
日本ペイントの2026年7月1日版・設計価格表による参考例です。
材工価格は、材料と施工を合わせた価格を指します。
足場・下地調整・養生・諸経費・法定福利費・消費税は含みません。
高圧洗浄やつなぎ目の補修、雨どいなどの塗装が自宅の見積書に含まれるかも別に確認しましょう。
この製品は、下地が十分隠れない場合、専用下塗りを2回とする指定があります。
上塗りも条件により2回に分けるため、標準の2工程から増えるかを確認します。
面積だけを掛けて工事総額を決めず、自宅の外壁に必要な工程を見積書へ記載してもらいます。
ダブルトーンの一律の追加単価や、単色との差額を示す数字ではありません。
模様を付ける前に外壁の状態を調べる
塗装前に、外壁板の割れ・反り、つなぎ目、今ある塗膜の密着を調べてもらいます。
塗膜は、塗料が乾いてできた膜です。
模様を付ける塗装だけで、傷んだ板や水の入り口まで直せるとは限りません。
『水性ペリアートUV』は、旧塗膜の塗り替えでも高弾性タイプの旧塗膜を対象から除くなどの条件があります。
ほかの製品へそのまま当てはめず、外壁のメーカー・品番・過去の塗装と今回の仕様を照合してもらいましょう。
光触媒・無機系などの表面加工がある場合は、塗料が付きにくい外壁と下塗りの確認方法で、品番の調べ方と試し塗りの記録が分かります。
既存の模様を透明な塗料で残す案なら、クリア塗装ができる条件も確認してください。
見本で色・模様・補修跡を確認する
小さな紙の色見本だけで決めず、希望する外壁の凹凸に近い塗り板見本を見せてもらいます。
塗り板見本は、板に実際の材料と工法で仕上げを作ったサンプルです。
色番号、模様の大きさ、つや、目地との境目を、近くと離れた位置で確認しましょう。
写真や画面の色は、光や表示環境によって見え方が変わります。
候補の見本を外で見て、玄関・屋根・窓枠との組み合わせも確認します。
色選びの進め方は、色見本・試し塗りで確認することをご覧ください。
ひび割れを直した場所や、板を交換した場所では、もとの凹凸が異なる場合があります。
補修跡をどこまで模様合わせするか、部分的に塗り直す際の色合わせ、次の塗り替えで使える仕様も聞いておきましょう。
同じ面積の3案を見積書で比べる
緑は、模様を付ける一面の例です。
正面だけの案と全面の案を同じ金額の条件として比べず、壁ごとの面積を見積書へ記載してもらいます。
次の表は、見積もり内容を紙やメモへ転記して比べるための確認欄です。
同じ範囲の3案を依頼し、工法により適用できない案は、理由を書いてもらいましょう。
| 確認する項目 | 単色案 | ダブルトーン案 | 多彩模様案 |
|---|---|---|---|
| 対象の壁と面積㎡ | 記入 | 同じ範囲で記入 | 同じ範囲で記入 |
| 材料と施工方法 | 製品名・色・塗り方 | 目地色と面の色・工法 | 製品名・模様・塗り方 |
| 補修・下塗り・仕上げ | 範囲と回数 | 範囲と回数 | 範囲と回数・クリヤーの有無 |
| 足場・付帯部・別費用 | 含む作業を記入 | 同じ条件か確認 | 同じ条件か確認 |
| 見本・保証・税込総額 | 内容を記入 | 内容と単色との差額 | 内容と単色との差額 |
模様仕上げができる会社探しから相談したい方は、『ヌリカエ』の相談・会社紹介の流れをご覧ください。
希望する工法や製品を伝え、紹介先で施工できるか確認します。
すべての会社が、すべての工法を扱うという意味ではありません。
ダブルトーン・多彩模様塗装のよくある質問
Q.2色で塗ればダブルトーンですか?
A.塗り分ける場所を確認してください。
上下階で色を分ける案と、同じ板の目地と表面を塗り分ける案では作業が違います。
工法名と見本を一緒に確認します。
Q.傷みがある壁でも模様を残せますか?
A.先に傷みと塗装できる条件を調べます。
模様塗り・透明仕上げ・板の補修は別の確認事項です。
補修後の凹凸と色の違いを、施工会社へ説明してもらいましょう。
Q.一面だけ多彩模様にできますか?
A.工法と外壁の状態を確認したうえで相談できます。
対象の面積、色の切り替え位置、足場や養生の範囲を見積書へ記載してもらいます。
面積が小さいから同じ㎡単価になるとは限りません。