金属サイディングの塗装費用|さび・つなぎ目・下塗りを確認

金属サイディングの塗装費用は、塗る面積・さびの処理・下塗り・板や部材の交換で変わります。
板そのものが傷んでいないかを調べてから、塗り替える範囲を決めましょう。

金属サイディングは、金属板を表面に使う外壁材です。
製品名と塗装履歴を確認し、その金属面に使える下塗り材と上塗り材を選びます。
塗料名が同じでも、含む作業が違えば工事総額は変わります。

金属サイディングの塗装費用と追加する作業

日本ペイントの2026年7月版価格表には、金属系サイディング用のパーフェクトプライマーを下塗りに使う、次の材工価格が掲載されています。
材工価格は材料費と施工費を含む参考単価です。

下塗り+上塗り100㎡以上300㎡未満・税別300㎡以上・税別
パーフェクトプライマー+ファインSi5,610円/㎡4,320円/㎡
パーフェクトプライマー+ファインパーフェクトトップSi6,540円/㎡5,030円/㎡

いずれも価格表の平滑仕上げ・3工程・ウールローラーの条件です。
足場、下地調整、養生、諸経費、法定福利費、消費税は含まれません。
白や淡い色を基本とする価格で、濃い色などは条件が変わる場合があります。

この表から自宅の支払額をそのまま決めず、さび処理・接合部の補修・部材交換まで含む税込総額を確認します。
100㎡未満や別の材料・工法については、施工会社へ見積もりを依頼してください。

項目数量・単位見積書で確認すること
壁面の塗装塗装面積㎡どの壁を塗るか、窓の面積の扱い
さび・弱い塗膜の処理範囲㎡など研磨する場所と、下塗り前の補修
つなぎ目・端部補修長さmなど外す部材、使う材料、接合部の処置
交換・足場・その他枚数・m・㎡・一式の内訳交換部分、設置撤去、養生と処分、税込合計

材質・塗装履歴と、板の傷みを確認

金属外壁には、めっき鋼板やアルミなどの製品があります。
ガルバリウム鋼板はめっき鋼板の一種です。
金属の種類と、その上の工場塗装・前回塗装を施工記録や製品資料で確認します。

塗膜と金属板の状態を分けて見る

さび・はがれ

金属板の表面の塗膜がはがれ、さびが見える場所の拡大イメージ。写真だけでは補修可否を判断しない

塗料が乾いた膜を塗膜と呼びます。
塗膜のはがれやさびがある場所は、除去・補修する範囲を調べてもらいます。

つなぎ目・端部

金属外壁のつなぎ目を覆う部材、下端、水切りや固定部分の位置を示す図

黄色の丸はつなぎ目、緑は下端、赤は固定部分の例です。
固定部が表に出ない製品もあり、実物に合わせて調べます。

板に穴が開いている、端が大きく変形しているなどの場合は、塗料を塗るだけで対応できるか確認が必要です。
見える部分と、壁の内側や固定状態の調査結果を分けて説明してもらいましょう。

アイジー工業は、一部の柄付き製品について、上塗りで元の風合いを再現できないと案内しています。
模様を残したい場合は、自宅の製品資料と仕上がりの見本を確認し、塗装か交換かを相談しましょう。

アイジー工業も、塗り替え時期を年数だけで決めず、表面状態を確認して判断するよう案内しています。
高い場所の点検は専門業者へ依頼し、地上から確認できる範囲の写真や気づいた場所を伝えてください。

洗浄・さび落とし・下塗りを分ける

上塗りの前に行う作業

さびと膜を除去

研磨する道具で、さびや弱くなった塗膜を取り除く作業を示す図

ケレンとは、さびやはがれた膜などを研磨・除去し、塗れる状態へ整える作業です。
場所と処理範囲を確認します。

適合する下塗り

処理後の金属板に、密着とさび対策のための下塗りを塗る作業を示す図

下塗りは、仕上げの塗料より先に、金属面に合う材料を塗る作業です。
密着やさび対策の役割があり、製品名まで確認します。

「洗浄一式」「下塗り一式」だけなら、汚れを落とす洗浄とさび・弱い塗膜を取り除く作業が含まれるか聞いてください。
その後の下塗り、仕上げの上塗りについて、使う材料・回数・必要な乾燥時間を仕様書で確認します。

日本ペイントは、金属系サイディングに適した下塗りと上塗りによる改修を案内しています。
パーフェクトプライマーも金属系サイディング用の下塗り材です。
ただし、自宅の材質・既存塗膜へ使えるかは製品の適用資料と現地調査で確認します。

つなぎ目・下端・固定部の工事を確認

壁の広い面だけでなく、次の場所も見積書の範囲へ入っているか確認します。
製品によって部材やつなぎ方が違うため、全箇所に同じ補修をするとは限りません。

場所どの部分か作業と数量の確認
つなぎ目板をつなぐ部分と、つなぎ目を覆う部材塗装・補修・交換のどれか。長さmと材料名。
下端・水切り壁のいちばん下や、雨水を外へ流す金属部材さび・変形の処置。壁面塗装とは別項目か。
固定部板や部材を固定するねじ等の周辺ゆるみや傷みの有無。外して確認する範囲。
窓まわり壁と窓の境目、すき間を埋める材料シーリングを直す場所と長さm。

シーリングは、つなぎ目などのすき間を埋める弾力のある材料です。
傷んだ材料を取り除いて入れ直す「打ち替え」か、残して上から足す「増し打ち」か、理由を聞きます。
雨水を逃がすためのすき間などを、自己判断で全部埋めることは避けましょう。

塗装と部分交換の提案を比べる

各社の案は、残す板と交換する部材を同じ写真に書き込んでもらうと比較できます。

提案見積書で分ける項目確かめる理由
板を残して塗装さび処理・下塗り・上塗りの㎡板や固定部を残せる状態か
一部を交換して塗装交換枚数・部材m・処分費+残る壁の塗装㎡交換の必要性と色・模様の仕上がり
広い範囲を改修撤去・下地確認・新しい外壁の範囲部分補修で対応できない調査結果

例えば、次の2案では工事範囲が違います。

  • A社:壁全体の塗装
  • B社:下端の板2枚を交換してから、壁全体を塗装
同じ壁で工事を比較

A社|塗装

板を残して、緑の範囲を塗装する案です。
さび処理など、塗る前の作業も確認します。

B社|交換あり

12

赤の1・2が、交換する下端の板です。
2枚を取り替えてから、壁全体を塗装する案です。

同じ壁を使った説明図で、色は作業範囲を示しています。
板2枚は仮の数量です。
交換を勧める場所と理由をそろえてから、金額を比較しましょう。

工事後の保証は、塗膜の不具合・さび・交換した部材のどれを対象にするか、期間と連絡先を確認します。
元の外壁製品の保証と、今回の塗装工事の保証は、それぞれ書面を確かめてください。

補修箇所をそろえて見積もり依頼

見積書には、材質・処理範囲・下塗り・上塗り・交換・保証を分けて記載してもらいます。
塗る㎡だけで比較せず、直す場所を同じにして依頼することが大切です。

金属サイディング塗装のよくある質問

Q.ガルバリウム鋼板なら、さびの確認は不要ですか?

A.材質名だけで判断せず、表面と端部の状態を確認します。
製品ごとの点検資料を用意し、塗膜・切断した端・接合部などを調べてもらいましょう。

Q.さびている部分だけ塗れますか?

A.傷みの範囲と、板を残せるかを調べて判断します。
部分補修と全面塗装の目的、色の仕上がり、工事後の確認方法を聞いてください。
穴や変形がある場所は交換の必要性も確認します。

Q.下塗り材は何で確認できますか?

A.見積書・塗装仕様書の製品名と、メーカーの適用資料で確認します。
自宅の金属と既存塗膜に使えるか、上塗りとの組み合わせや施工回数まで説明してもらいましょう。