リシン・スタッコ外壁の塗り替え|凹凸と仕上げで変わる見積もり

リシン・スタッコの外壁を塗り替えるときは、今の凹凸を残すか、模様を作り直すかを先に決めましょう。

同じ広さの壁でも、凹凸の深さ、傷んだ部分の補修、選ぶ塗料や施工方法によって見積もりの内容が変わります。
壁の表面と、壁そのものの傷みを分けて確認することが大切です。

リシンとスタッコは、壁の表面の仕上げ

リシンとスタッコは、外壁の表面に付ける仕上げの呼び名です。
壁を作るモルタルなどの材料と、表面の仕上げを分けて考えます。

粒と凹凸を見比べる

リシン|細かな粒

リシン仕上げの細かな粒が並ぶ表面。模様の大きさを模式的に比較

砂のような細かい粒が見える仕上げです。
製品の例には、吹き付けて仕上げるソフトリシンがあります。

スタッコ|大きな凹凸

スタッコ仕上げの大きな凹凸が並ぶ表面。実寸や特定製品の見本ではない

吹き付けた材料の表面を押さえるなどして、立体感のある模様を作ります。

見た目が似ていても、以前に塗った材料や、その下の壁が同じとは限りません。
新築・前回塗装の見積書や材料名が分かる資料を用意し、現地で確認してもらいましょう。

塗り替え費用が変わる4つの項目

費用は、塗料のグレードだけでは決まりません。
面積・補修・材料使用量・施工方法を分けると、各社の提案の違いを確認できます。

確認項目見積書で見る内容業者に聞くこと
塗装する面積壁を塗る広さを㎡で記載窓を除いた面積と、実際に塗る場所は?
ひび割れ・傷みの補修直す場所、長さmや面積㎡、模様の復旧補修後に、周りと似た模様へ整える作業も含む?
塗料の使用量製品名、塗る回数と必要量自宅の凹凸に合わせた使用量をどう見込む?
施工と養生ローラー・吹き付け、覆う場所、足場塗らない窓や車、隣家への配慮は含む?

日本ペイントは、凹凸の大きいスタッコ面では、実際の塗料使用量がカタログの標準値より増える傾向を案内しています。
「スタッコなら必ず何倍」と決めず、自宅の表面に合わせた見込みを確認してください。

塗装面積(㎡)は壁を塗る広さ、塗料使用量はその面に使う材料の量です。
凹凸がある壁は、同じ広さでも塗料が多く必要になる場合があります。
見積書では、窓を除いた面積の計算と、必要な塗料の見込みを分けて説明してもらいましょう。

表面に白い粉が付く、塗膜がはがれるなどの状態も調査してもらいます。
塗膜は、塗料が乾いてできる膜のこと。
汚れや弱くなった膜をどう取り除くかまで確認しましょう。

ローラーと吹き付けは、目的を確かめる

ローラーと吹き付け

ローラーで塗る

既存の凹凸がある壁へローラーで塗料を塗り重ねる作業

今ある模様を利用し、ローラーで材料を塗る案です。
ローラーを使うだけで、必ず凹凸が消えるわけではありません。

吹き付けで塗る

ノズルから塗料を壁へ吹き付ける作業と、横へ広がる細かな飛散

材料を吹き付ける案です。
模様の補修・作り直しなのか、塗り替えの仕上げなのかを確認します。

アステックペイントは、吹き付けで仕上げた壁を、ローラーで塗り替える方法も紹介しています。
以前が吹き付けだから、今回も必ず吹き付けとは限りません。
使う材料と、希望する仕上がりに合う方法を相談しましょう。

厚く塗れば安心とも限りません。
日本ペイントは、スタッコ面で弾性塗料や厚い膜になる塗料を使う際の膨れに注意を促しています。
弾性とは膜が伸び縮みする性質です。
種類や下地の状態に合う組み合わせを、施工会社に確認してください。

凹凸を残すか、模様を変えるか

希望は「今のざらつきを残して色を変えたい」「補修した場所の模様を合わせたい」「全体を違う模様にしたい」のように伝えると具体的です。
色を塗り替える作業と、模様を作り直す作業では見積もりの項目が変わります。

例えば、エスケー化研のアートフレッシュは、既存の質感を生かす改修用材料として案内されています。
ただし、模様によっては推奨できないものもあるため、製品名だけで決めず適用を確認します。

平らな色見本だけでなく、凹凸のある塗り板や目立たない場所での試し塗りを相談しましょう。
色とつや、昼の光で見える影の違いを確認できます。

窓・車・隣家まわりの養生を確認

養生とは、塗料や水が付かないよう、塗らない場所をシートなどで覆う作業です。
吹き付けでは特に、飛び散る材料への対策を確認します。

窓をシートで覆う日は開閉や換気が制限されることがあります。
車も塗料の飛散を避けるため移動を相談する場合があります。
窓を開けられない日と車の移動日を、工事の日程表で確かめてください。

見積書を同じ項目で比べる

見積書の「外壁塗装一式」だけでは、模様の補修や養生が含まれるか分かりません。
下の項目をメモへ転記し、各社の説明を比べてください。

比較する条件A社に確認する内容B社に確認する内容
既存の仕上げ・傷み現地で確認した材料と状態同じ場所・状態を確認
補修と模様の復旧場所、方法、数量、含む費用同じ範囲かを確認
塗装仕様下塗り・上塗りの製品、回数、㎡異なる提案は選ぶ理由も確認
道具・養生・見本施工方法、覆う範囲、仕上がり希望する質感が同じか確認
見積書の総額税込合計、別料金の作業、保証同じ項目が含まれるか確認

例えば、A社は模様を残す色替え、B社は全面の模様を作り直す提案なら、同じ作業の価格比較にはなりません。
まず希望する仕上がりを伝え、違う案を勧める理由を聞きましょう。

リシン・スタッコ塗り替えのよくある質問

Q.凹凸があると、必ず塗料代は高くなりますか?

A.表面の状態と製品仕様によって変わります。
スタッコなどは材料の使用量が増える場合があります。
見た目だけで金額を決めず、面積と使用材料、必要量の説明を受けてください。

Q.ローラーで塗ると、模様がなくなりますか?

A.使う材料と塗り方で仕上がりが変わります。
今の模様を生かす改修材もあります。
凹凸のある見本で希望する質感とつやを確認しましょう。

Q.吹き付けの場合、何を覆ってもらいますか?

A.窓や設備、車、隣家側など、現場に合わせて確認します。
養生範囲だけでなく、窓が開けられない日、車の移動、近隣への説明を工事前に決めておくと安心です。